KUMANOMANDARA25
臨済宗妙心寺派 国指定重要文化財・薬師瑠璃光如来
定光山
大泰寺だいたいじ
熊野の名刹で知られる当山は、太田・尾捨山の中腹にあり、今をさかのぼること千百有余年前、時の桓武天皇の勅願を請け天台宗伝教大師が開創したと伝えられます。
本尊の薬師如来は大師一刀、三礼の作で、関南薬師・ 昇南薬師とも呼ばれ国の重要文化財に指定されています。他に天笠毘首羯摩作の日光仏・月光仏、弘法大師作の十二神将不動明王、毘沙門天がまつられています。
当山の開基は定かではありませんが、享禄、天文の頃 (1528〜55、後奈良天皇))安渓禅師が曹洞宗を興したとあります。中でも八世雪潭禅師は、時の聖上陛下 (孝明帝)により「紫衣」を賜り、「真如妙覚禅師」の称号を贈られた高僧として有名です。
本堂は、元禄2年に創建され、現在の建物は昭和七年に再建されました。毎年正月8日・13日には、薬師如来前にて、国家安泰・五穀豊穣・家門繁栄の祈祷祭(大般若祈祷)が行われます。
御本尊
薬師瑠璃光如来