熊野速玉大社
KUMANOMANDARA22

日本第一大霊験所

熊野速玉大社

くまのはやたまたいしゃ

熊野速玉大社は、熊野本宮大社から熊野川を船で約35キロメートル下ったところにあり、熊野三山のひとつとして 国に祀る数千社の熊野神社の総本宮です。今から約2000年ほど前の景行天皇58年の御代に、熊野三所大神が、最初に降臨せられた元宮である神倉山から現在の鎮座地にお遷りになり、これより神倉神社の旧社地に対して『新宮』と号したと古書にみえます。

平安時代には上皇をはじめとする「熊野御幸」が盛んとなり、次第に庶民信仰へと広がっていきました。境内にある「熊野御幸碑」や御神木「なぎ」の大樹がその篤い信仰を伝えています。

人々はそれぞれの願望成就を胸に熊野を目指したのですが、ついに速玉大社の御宝前に辿り着いた時には、今までの様々な想いが消えて感激の涙が止まらなかったといいます。感涙に身も心も洗い清められ、人としてあるべき本来の心を取り戻したのです。これが熊野権現の救いである「甦りの心」なのです。


ご案内

身につきし、心の埃を祓い清めて、正しく生きる道筋を、お示し下さいます。
※熊野縁起として最も古い「熊野権現御垂迹縁起」(長寛勘文)では、 熊野権現は、唐の天台山を飛び出し、九州英彦山、四国石鎚山、淡路遊鶴羽峰、紀州切目山、を順次経て、新宮神倉山に降臨し、のち、阿須賀神社の北・石渕谷の貴称谷社に移り、初めて「結・早玉」「家津御子」の二社三神で祭祀されたと記されています。

御主神

熊野速玉大神

主な行事

  • 7月14日 扇立祭

  • 10月15日 例大祭・神馬渡御式

  • 10月16日 神輿渡御式・御船祭

  • 御船まつり

御船まつり

毎年10月16日に行われる熊野速玉大社の例祭で、丹塗りに金銅金具で飾られた美しい御幸船に御輿が載せられ、諸手船にひかれ十人乗りの早船九隻に先導されながら熊野川をさかのぼり御船島を回って御旅所に渡御されます。途中から九隻の早船は先を争い競漕を繰り広げるという勇壮な神事です。

御歌

なぎの葉に 
みがける露の 
はや玉を
むすぶの宮や 
ひかりそふらむ

熊野速玉大社連絡先

和歌山県新宮市新宮1番地

0735-22-2533

交通のご案内

京阪神方面から電車にて

京都・新大阪駅からJRきのくに線にて新宮駅下車。徒歩25分。 熊野交通バスで速玉大社前バス停下車すぐ。

京阪神方面から自動車にて

① 内陸ルート:阪和自動車道 南紀田辺ICから国道42号、国道311号、国道168号を経て新宮市へ。
② 海沿いルート:阪和自動車道・紀勢道すさみ南IC国道42号を経て、新宮市へ。

名古屋方面から電車にて

名古屋からJR紀勢本線・特急ワイドビュー南紀号で新宮駅下車。 熊野交通バスで速玉大社前バス停下車すぐ。

名古屋方面から自動車にて

東名阪自動車道・伊勢自動車道・紀勢自動車道・熊野尾鷲道路・国道42号を経て新宮市へ。