KUMANOMANDARA23
秦の徐福、蓬萊山伝説の地
阿須賀神社
あすかじんじゃ
熊野川河口近くの蓬萊山南麓に鎮座する古社で、西方にある熊野速玉大社の摂社です。
祭神は事解男命で、熊野速玉大神・熊野夫須美大神・家津美御子大神を配祀神とし、建 角身命・黄泉津道守命を合祀しています。社伝では孝昭天皇の時の創立といわれます。 平安時代から「阿須賀王子」とされ、熊野詣での人々が奉納した平安時代後期から室町時代の御正体・懸仏が社殿裏から大量に出土するなど、熊野信仰の重要な王子社であったと思われます。
神社の後方にある蓬萊山は神山らしい秀麗な山で、境内には、阿須賀遺跡があり、弥生時代の土器が出土しました。
現在、境内には復元された阿須賀遺跡の壁穴住居のほか、出土した御正体などを展示し た新宮市立歴史民俗資料館があります。
なお、明徳元年(1390)足利義満が造替に際して奉納したという国宝の古神宝類二七点は、京都国立博物館に保管されています。