KUMANOMANDARA15
熊野七薬師・天台宗 小栗判官ゆかりの寺
薬王山
東光寺とうこうじ
湯の峰温泉は、入皇第十三代成務天皇の御代に発見され、日本最古の温泉として知られています。 現東光寺が最初の噴出地(湯元)で、その湯口に湯花が化石し、御身丈約三メートル、胴回り約6メートルの薬師如来の形として現れたのを仁徳天皇の御代にインドから渡来された裸形上人が熊野三山苦行の折、民衆を病苦から救うために尊像の周囲に草庵を結び、当寺を開基されました。又、この尊像の胸の穴から霊泉が湧きだしていて湯胸薬師と呼ばれていたところから、この地を湯胸と呼ぶようになったのがいつの頃からか今日の湯の峰と転化したといわれています。
難病から救ってくれる薬師様として、遠近の人々から仰ぎ親しまれ、特に頭痛にはあらたかで各地から祈願信者が参詣に訪れています。小栗判官も薬師如来の御加護を信じ百日間祈願し、難病が全治したという話は有名で、世に知られているところです。
熊野詣の盛んな頃には、当寺に参詣し必ず一泊し、身心とも潔めてから熊野本宮大社に詣るのが順序でした。その習慣が残り、毎年4月15日例祭には、前々日13日に湯登り神事が行われています。
ご案内
熊野本宮大社別当寺院であった当寺は歴史が古く、小栗判官史跡寺としても有名で、特に本尊薬師如来の霊験はあらたかで、病気平癒の為多くの方がお参りに訪れており、又境内地は世界遺産に登録されています。
御本尊
湯胸薬師如来