福巖寺(通称一願寺)
KUMANOMANDARA10

臨済宗 妙心寺派 東海近畿地蔵霊場第二十七番札所

雪峰山

福巖寺(通称一願寺)

ふくがんじ

万治以前より、当字菴尾に福徳菴があり、真言宗の僧太初守元首座が菴主をしていました。真砂には漬入山萬福禅寺がありましたが、大洪水のため流失。寛文二年二月に至り、再建不能の萬福禅寺と福徳菴が合併し、開山に海蔵寺第五世の桃源宗茂大和尚を懇願して、寺名も雪峰山福巖寺と改め、清姫とその一族、並びに檀信徒各家の先祖の菩提を弔うために現在地に建立されました。

この境内には、「一つの願いを必ず叶えてくれる」という地蔵尊が祀られていることから「一願寺」とも呼ばれています。


ご案内

東海近畿地蔵霊場第二十七番札所。
安珍清姫物語の清姫の菩提寺。
境外地(国道311号清姫バス停そば)に、清姫の墓地並びに清姫堂薬師堂があります。

福巌寺の御詠歌
雪の峰 福の巌と とこしえに
佛の姿 仰ぎ見るかな

一願地蔵尊の御詠歌
ありがたや 一つの願い 叶ふてふ
菩薩のめぐみ あらたなりけり

主な行事

  • 2月末の日曜日 一願地蔵尊の大祭(会式は午後1時より。式が終わって餅投げ)

  • 5月5日 水子の霊総供養(午後1時より。式が終わって景品付餅投げ)

  • 毎月7日・17日・27日 祈祷札に願い事を記入された方の祈祷は住職のみで厳修します。

  • 一願地蔵(からし地蔵)

一願地蔵(からし地蔵)

このお地蔵さんは、 文政六年(一八二三)、 八十三歳で亡くなった第六世住職、鉄凌道機和尚をまつったものと言われ、地元では、「一願地蔵」や、「からし地蔵」と呼んでいます。
寛政年間遠州(静岡県)竜泉院の「呂庵和尚」の徒弟「鉄凌道機和尚」がどんな因縁か西谷の福厳寺へ第六世として二十余年間在住し村人の信仰の対象となり親しまれていたが、自らの臨終を悟った和尚が、死の三日前、 村人一同を集めて別れのあいさつをし、「ながながと如来のまねも今日限り」との辞世の句を残し、本堂で坐亡されたといいます。 その時「我の死後供養として、地蔵をつくって人通りの多い場所へ祭ってほしい。そうすれば、遠州の人も通り合わせて香華をたむけてくれるかもしれない。そのかわり一度に一つの願は必ず叶えて進ぜよう」と約束されました。
和尚が好んだと言われる、からしとお酒を供えれば、 願い事が一つ必ず叶うといわれ、別名「からし地蔵」とも呼ばれています。

御歌

福巌寺の御詠歌
雪の峰
福の巌と
とこしえに
佛の姿
仰ぎ見るかな

一願地蔵尊の御詠歌
ありがたや
一つの願い
叶ふてふ
菩薩のめぐみ
あらたなりけり

福巖寺(通称一願寺)連絡先

和歌山県田辺市中辺路町西谷575

0739-64-1045

交通のご案内

電車・バスにて

京都・新大阪駅からJRきのくに線にて紀伊田辺駅下車。 紀伊田辺駅からは、JRバスまたは龍神バスで清姫バス停下車。 徒歩約30分。

自動車にて

阪和自動車道・紀勢道上富田ICから国道42号・国道311号を経由。清姫バス停より3分。