KUMANOMANDARA33
臨済宗妙心寺派
松尾山
聖福寺しょうふくじ
今から三七〇年ほど前の寛永初期。諸国行脚の一人の青年僧が足を留めたのが堅田の地。「此処こそわが修行と布教の地」と心に定め、庵に投宿して修行に入りました。
当初は無関心だった里人たちも、仏の無辺の教えを説く青年僧の敬虔な姿と、他人のために身を挺して尽くす真心の明け暮れに、心がほぐれ信頼が増し、修行の場「法雲庵」と青年僧がかけがえない宝、心の拠り所となっていきました。
この青年僧こそ、延宝五年(1677)8月15日に生涯を閉じるまで、栄達を求めず、堅田の里人の中にあって墨染めの衣で通し「偉くてやさしい和尚さん」として慕われた、聖福寺草創『一株祖典(いっちゅうそでん)禅師』だったのです。
伽藍を整備し、法雲庵の後進となる聖福寺を創建するも、自分は開山とならず、師匠の夾山東寛禅師(1639年寂)を開山として請うているのも 一株禅師の人柄が偲ばれます。
ご案内
自然に囲まれた、臨済宗妙心寺派に属する禅寺です。御本尊は千手観世音菩薩です。お釈迦様の生涯を表現した 「徳雲庭」は一見の価値があります。永代供養堂「法雲庵」を建立し、永遠の心のやすらぎを願う当山は、熊野曼陀羅第三十三番・満願霊場に指定されています。合格祈 願・各種祈祷も承ります。
聖福寺ホームページ http://www.shofukuji.net/
御本尊
千手觀世音菩薩