草堂寺
KUMANOMANDARA32

臨済宗東福寺派 長沢芦雪ゆかりの襖画

南昌山

草堂寺

そうどうじ

熊野参詣道大辺路の富田坂の北麓にあり、山号は南昌山、臨済宗東福寺派で、本尊は阿弥陀如来です。古くは真言宗で円光庵と称し、慶安三年(1650)高瀬村(現白浜町)の中岩久熙の弟洞外が再興し草堂寺と改称、禅宗となり、洞外に帰依した一条家および九条家の祈願所でした。 本堂は天明六年(1786)までに再建。 草堂寺観音堂(円通殿)は一本の欅から造られており一木堂とも呼ばれています。

文化十三年(1816)第七世月窓和尚の時に建立されました。

観音像は平安時代の仏像で長州、日頼寺(山口県下関市)から東福寺を経て当寺に安置されました聖観世音菩薩であります。

御厨子は九条公から戴いたと思われる九条紋があります。

天井絵は山本秀が草花を描いており、十二支がそれぞれの方位に彫られています。

また、天明七年(1787)円山応挙門下の画家長沢蘆雪が来寺して障壁画を残し、蘆雪寺の名でも知られています。


ご案内

当寺には、天明6年に長沢蘆雪が円山應挙の代理として 来寺し、70点を越える障壁画を描いており、應挙の障壁画 「雪梅図」があります。 應挙、蘆雪以外に伊藤若冲(じゃくちゅう)、岸駒(がんく)の作品もあります。 現在、和歌山県立博物館に寄託しています。

御本尊

阿弥陀如来

御歌

圓通殿 
ちんざまします 
地蔵尊
刻みあげたる 
おの々たかむら

草堂寺連絡先

和歌山県西牟婁郡白浜町富田1220-1

0739-45-0004

交通のご案内

電車にて

京都・新大阪駅からJRきのくに線にて白浜または紀伊富田駅下車。 白浜駅よりタクシー利用で約10分。 明光バスで富田橋下車徒歩約20分。 紀伊富田駅からは徒歩約35分。

自動車にて

阪和自動車道・紀勢道 南紀白浜ICから国道42号経由。富田橋付近から、草堂寺方面へ入る。寺院専用駐車場あり。