神王寺
KUMANOMANDARA28

高野山真言宗

重畳山

神王寺

かさねやましんのうじ

神王寺は、標高三〇二メートル の重畳山の山上にあり、弘法大師の開基と伝えられていて、参道には、八十八体の石仏が静かに立ち並んでいます。

本尊弘法大師他、不動明王、薬師如来、阿弥陀如来を祀っています。

重山神社は、一社三扉の造りで、社格が高く熊野三山に次ぐと云われています。八百年前の紀伊の国神名帳の従四位上滝姫神を祀るとあります。

祭神は多岐理姫、多岐都姫、市杵島姫の三女神でありますが、平安時代より熊野三山の勢力が盛んになり、当地にも及び、 祭神も素戔鳴命、速玉男命、熊野結命が祀られるようになりました。しかし空海開基後、神仏習合の信仰により、僧侶が神仏を祀る時代に、本地垂迹仏として、本宮の阿弥陀、新宮の薬師、那智の観音を本地仏として祀り、当地方の信仰の中心として、守護所としたようです。

現在は、ふもとの古田・神野川・西向・伊串・ 古座の五ヶ区で祀っています。


本地垂迹仏

阿弥陀如来・薬師如来 如意輪觀世音菩薩
  • 八十八体の石仏

重畳山

本州最南端に聳立する標高302メートルの霊山で、山上には、弘法大師を祀る神王寺 と熊野三山の神仏を祀る重山神社があり、参道には、四国八十八ヶ所の本尊を刻んだ石仏が番外を入れて百体寺を中心に安置されています。
山上は太平洋に面し、前面には古座浦・大島・橋杭岩・潮岬と本州最南端を一望し、水平線が弧を描き、背後には、妙法山・大雲取・大塔の諸峰が連続し、四季の風景は山水画のようで、登山者は、その絶景に歓声をもらしています。

御歌

ながむれば 
こころひごる
かさねやま
このよのねがい 
いのるこのてら

神王寺連絡先

和歌山県東牟婁郡串本町伊串861

0735-72-2923

交通のご案内

電車にて

京都・新大阪駅からJRきのくに線にて古座駅下車。車で15分。

自動車にて

阪和自動車道・紀勢道すさみICから国道42号を経て、神野川を重畳山方面へ。
*国道の登山口より100m先の信号を左へ入り古座駅前を通り、古田から左へ入り、舗装した山道を2.5kmで駐車場へ。小型車は 200m先まで入れる。寺まで徒歩250m。
*中型のバスは、国道42号田原から古座川町へ入り、第26番霊巌寺の前を通り古座川町役場前を右へ、100m余りして橋を左へ渡り、串本町古田へ入り約300m南下右へ、重畳山登山口から約2.5kmで駐車場へ。寺まで徒歩350m。
*田辺方面からは、串本町二色から左へ入り、古座川町を通り、上記の橋を右へ、串本町古田へ入り登山口から。